【禁煙S社長】 人生は、ウルトラマラソンだ!
❝ウルトラマラソン❞という言葉を聞いたことがあるでしょうか?
フルマラソンの42.195キロ以上の距離を走るレースをそう呼びます。
私も参加し、当ブログでもネタにした「チャレンジ富士五湖」(112 キロ)や
「奥武蔵ウルトラ」(78キロ)も、❝ウルトラマラソン❞のカテゴリーですが、
日本では「サロマ湖ウルトラ」や「四万十川ウルトラ」など、100キロが主流。
欧米では100マイルレース(160キロ越え!)がポピュラーなようです。
毎年夏の終わりの24時間テレビで、有名人が24時間かけて
100キロ前後の距離を走りますが、日本のたいていの100キロウルトラの
制限時間は14~16時間(高低差の激しいトレイルコースを含むレースを除く)。
フルマラソンを3時間以内で走ることを「サブスリー」と言いますが、
100キロを10時間以内で走る「サブテン」は、市民ランナーにとって
上級者であることの証でもあります。
前置きがすっかり長くなりました。
9月14日、15日の連休に行われた「雁坂峠越え秩父往還142km走」という
レースに参加してきました。
早朝5時半に山梨県のJR甲府駅前を出発し、日本三大峠の一つ、雁坂峠を越え
埼玉に至り、後半にもうひとつ、正丸峠を越えて川越の温泉施設でゴールする、
という大会。トレイルを含むので制限時間は24時間(準完走は26時間以内)、
約250人(女性は約1割)のヘンタイランナー(笑)が、川越を目指します。
私は二度目。去年初めて走り、あまりのタフなコースに「二度と出るものか!」と
心に誓ったのですが、日が経つにつれて、辛かった思い出が
すべて楽しかった思い出に変換されてしまい(笑)、ついうっかり今年もエントリー。
スタート地点に立って、去年の辛さがよみがえり、
またエントリーしてしまったことを激しく後悔する、という人に説明しずらい
訳の分からない気持ちで、走り始めました(笑)。
去年は台風が接近する中での開催。時折激しく雨が降る悪天候だったのですが、
今年は秋晴れでレース日和。美しい秩父の山々が目の前に迫り、
「あぁ、気持ちいい~!」と、ほんの一瞬思うこともありましたが、
ほとんどは「ツラい、ツラい」の連発。走れども走れども、
次に目指すエイドステーションにたどり着けず、
路肩の自販機でコーラを買って自主休憩したり、
コンビニでガリガリ君買って、ひとごこちついたり。
長丁場ゆえ、ムリをするとつぶれてしまうので、自分のペースを守って
コツコツ距離を積みます。
エイドステーションでは、ボランティアスタッフが笑顔で迎えてくれて、
おにぎりやら、カレーライスやら、補給食をサーブ。
合流した見ず知らずのランナーたちとも自然に言葉を交わし、励まし合い、
「そろそろ行きますか!」と、また次のエイドを目指して重い腰を上げます。
そして苦難の末、20時間54分かけてゴールであるところの川越の温泉施設に
ようやく到着。去年よりも19分遅くなってしまいましたが、
無事ゴール出来ただけで、満足です。
自分のペースで、人に助けられながら、励まし合いながら、
果てしなく長い道のりを、ただひたすら前に進む…。
ん~、なんだか人生そのもの、って感じです。
でも、もうツラいのイヤなので、このレースは今年で卒業することにしました。
今度はホント。やっぱレースも人生も、出来る限りラクに行きたい(笑)。
さて。ウルトラのレースをすべて消化したので、
あとは秋のフルマラソンシーズンで、タイムを縮めることに専心するつもりです。
次回、良いご報告が出来れば!